週末に、甥の結婚式が、長崎のハウステンボスで行われたので出席してきた。自宅のある八千代中央駅を9時に出発して、羽田から飛行機で福岡へ、博多駅からJRでハウステンボス行きの特急に乗り換えて16時に到着、約7時間の旅だった。乗り継ぎの時間もあって思いの外、時間がかかる。シンガポールくらいまで旅行できる時間だ。
当日は天気が良くて、飛行機から陸地が良く見えた。成田と大阪は良く飛行機に乗るのだが、この路線は、成田からすぐ太平洋に出て海の上を飛行するので、遠くに陸地を見ながら晴れた日には遠くに富士山が見える。しかし、羽田から福岡行きは、富士山のほとんど上空を飛ぶので、まだ雪の残る火口まで見えた。
それから一路、日本を縦断するように山の上を飛行して、琵琶湖を下に見ながら、大阪の上空に達すると、淡路島から四国が見える。瀬戸内海を眼下に見ると、箱庭のように島が点在している。島の多さと四国の近さが手に取るように分かる。瀬戸大橋が、島と島を飛び石のようにつないで伸びている。
名古屋、大阪の近郊を飛んだ時、眼下の山々の頂き付近が、熊手で引っ掻いたようにゴルフ場が見える。少し数えただけでも30から40はある。山に入ると林で区切られているので、隣合わせにゴルフ場があるのは解らないだろうが、本当に隣接して沢山のゴルフ場があるのに驚く。
山口の上空から一度、玄界灘に出て大きく旋回して、海から福岡空港に入る。当日は風もなく海が鏡のように反射して、韓国に向かうフェリーの航跡が白く長く伸びていた。飛行機の中で読書する為に持って行った本を読むのも忘れて、約1時間余り景色に見とれているうちに福岡に着いた。
博多からハウステンボス行きの特急は、土曜日と言うのにほとんど空席だった。ハウステンボスは、終点なので安心して居眠りをしているうちに到着した。駅に着くと、運河をまたいで橋が架かっていて、そこを渡るとハウステンボスだ。江戸時代、鎖国を通じて唯一外国との貿易が認められていた出島は、主にオランダとの交易があった。ハウステンボスは、それにならってオランダの街並みを模して造られた街だ。

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おもちゃのようなハウステンボス駅

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橋を渡るとハウステンボスのホテルが迎えてくる。

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運河に囲まれた別荘。
前夜、甥の結婚を祝うため、家族と友人、知人とで祝杯を挙げた。翌日の日曜日、ハウステンボスのホテルで挙式。少し遅れて来た春だが、新郎、新婦の幸福そうな表情を見て安心した。親族を代表しての兄の挨拶は、感極まって言葉に詰まる場面もあったが、昔、父が私の結婚式の挨拶で緊張して、何度も言葉に詰まったのを昨日のことのように思いだした。そして、二人の門出を祝う、来賓の挨拶がとても親身に感じられて有難かった。これからの二人の幸を心から願っている。
その夜、学生時代の友人が住む唐津へ回って、約20年ぶりに再会した。久しぶりに会う友人は、唐津駅で出迎えてくれた。彼の幼馴染が経営する、旅館と割烹、『
唐津茶屋』で接待してくれた。彼の勤務する会社は、大型機械の加工をする工作機械を製作する会社で、この業界も不況の波に揉まれていると思ったのだが、中国向けの輸出が好調のようで、久しぶりに景気の良い話を聞いて気分が良かった。

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海から見た唐津城。

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夕日に浮かぶ唐津城。
昔話に花を咲かせながら、おいしい料理と酒にすっかり酔ってしまった。窓の外に見えるライトアップされた唐津城の夜景が美しい。昼は、宴会の料理を堪能し、夜は、新鮮な刺身と日本料理がとても美味しかった。唐津に行く機会があれば是非立ち寄ってみてください、お勧めです。翌朝、岡山に出張する友人と博多駅で、名残を惜しみながら東京での再会を約して別れた。
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