2009年08月14日 22:40
緑が丘の家完成
3月から工事を開始した、緑が丘の家が7月末完成。無事引っ越しが完了して、ホットしているところです。この家は、ホームページでも提案している、新和風住宅を体現したものです。こってりとした本格和風住宅とは、少し趣が違うのですが、完成した建物は、どこか和風を感じるようにしました。
老後も快適に過ごせるように、設備や間取りに工夫を凝らしています。段差は無くし、廊下の幅は車いすでも楽に行き来できる広さを確保し、一階の出入り口は、全て引き戸で幅も広く取りました。仕上げは自然な木目を生かし、建具も木の節が見えるものを選びました。
リビングの天井は、勾配天井とし、梁もむき出しで見せています。空間にゆとりを持たせると同時に、空調を出来るだけ使用しなくて済むように、天井扇風機を設置しました。空間が大きい分、冬の暖房として床暖房を採用しています。お客様は、ご先祖を大切にしていて、今回の新築に合わせて仏壇を特注されたので、設計の段階から大きさや重さを入念に打ち合わせて、床の間脇に設置するのに、床の補強やデザインを工夫しました。
その他の設備は、将来を見越してソーラー発電を屋根に設置することで、昨年の設計の段階から検討していたのですが、運の良いことに、今年になってソーラーに対して国の補助金が復活し、1KW当たり7万円で、今回の発電量は、4KW弱で約27万円の補助金を受けられた事はラッキーでした。その屋根はガルバニューム鋼板の自然発色で、銀色に反射します。
これは、太陽光を反射することで屋根の熱量を軽減します。また、屋根の荷重が軽く、耐久性もあり、屋根が軽いことで建物に対しての負担も少なく、地震に対して有効に働きます。二階の南側の屋根全面に施工したのですが、黒いガラスのソーラーとシルバーのガルバの屋根がマッチして違和感がなかったのがデザインとしてもとても良かったと思います。
外壁はモルタル下地にジョリパット仕上げで鏝(こて)で仕上げました。一般的に良く見かける、タイルや石柄のサイデイングにはとても抵抗があって、塗り壁にこだわるのです。塗り壁の良いところは、将来、タイル張りや、サイデイングに替えることが出来ることです。サイデイングだと継目や、開口部周りの隙間をコーキングで隙間を埋めるわけですが、これも、10年以上すると劣化して、打ち替える必要があるます。
また、汚れた場合は、タイル柄など目地は最初のように色を変えて塗ることができません。どちらにしても、タイルや石に模したもので、本物でないのが好きになれない理由です。左官は割れるとか再塗装に費用がかかるとか言われますが、施工をきっちりすれば、ひび割れも起きません。最近では、光合成によって汚れを防止する塗料もあるので、施工の段階で考えてみるのも良いと思います。
建物は完成したので、建物の雰囲気を生かす外構を設計中です。盆明けには着工する予定です。これが完成して始めて建物の完成です。建物と外構は料理に似ていると思います。どんな高価なステーキも盛りつける器と回りに盛り付けるものに寄ってまるで見栄えが変わるものです。プロの料理人は、料理を作る前から器や盛り付けを考えて料理に取り掛かるはずです。
私も、建物の設計を始まる段階で、道路から玄関へのアプローチや植栽によって建物がどう見えるか十分検討してから、玄関の位置や外観のデザインや色を決めます。だから外構工事は、とても大切でまた楽しいものです。建物と外構の大きな違いは、植栽は時間と共に成長して行くので、3年後、10年後の姿を想像する楽しみがあります。だから、外構工事は最初から完成させるのではなく、数年後の姿を想像して植栽を計画すると費用も安く抑えることが出来ます。参考にして下さい。

↓
和風を意識した外観、ガルバニューム鋼板の屋根にソーラーパネルが調和している。

↓
切り妻屋根の外壁に木の格子で和風を意識している。入母屋風の下屋をリビングの前に設けて縁側のようにして来客を迎える事ができる。

↓
玄関を入ると正面に木製の階段が見える。

↓
リビングは、屋根勾配を利用した吹き抜けのような高い天井が気持ち良い。

↓
和室の床の間には、仏壇を置くスペースを確保した。
3月から工事を開始した、緑が丘の家が7月末完成。無事引っ越しが完了して、ホットしているところです。この家は、ホームページでも提案している、新和風住宅を体現したものです。こってりとした本格和風住宅とは、少し趣が違うのですが、完成した建物は、どこか和風を感じるようにしました。
老後も快適に過ごせるように、設備や間取りに工夫を凝らしています。段差は無くし、廊下の幅は車いすでも楽に行き来できる広さを確保し、一階の出入り口は、全て引き戸で幅も広く取りました。仕上げは自然な木目を生かし、建具も木の節が見えるものを選びました。
リビングの天井は、勾配天井とし、梁もむき出しで見せています。空間にゆとりを持たせると同時に、空調を出来るだけ使用しなくて済むように、天井扇風機を設置しました。空間が大きい分、冬の暖房として床暖房を採用しています。お客様は、ご先祖を大切にしていて、今回の新築に合わせて仏壇を特注されたので、設計の段階から大きさや重さを入念に打ち合わせて、床の間脇に設置するのに、床の補強やデザインを工夫しました。
その他の設備は、将来を見越してソーラー発電を屋根に設置することで、昨年の設計の段階から検討していたのですが、運の良いことに、今年になってソーラーに対して国の補助金が復活し、1KW当たり7万円で、今回の発電量は、4KW弱で約27万円の補助金を受けられた事はラッキーでした。その屋根はガルバニューム鋼板の自然発色で、銀色に反射します。
これは、太陽光を反射することで屋根の熱量を軽減します。また、屋根の荷重が軽く、耐久性もあり、屋根が軽いことで建物に対しての負担も少なく、地震に対して有効に働きます。二階の南側の屋根全面に施工したのですが、黒いガラスのソーラーとシルバーのガルバの屋根がマッチして違和感がなかったのがデザインとしてもとても良かったと思います。
外壁はモルタル下地にジョリパット仕上げで鏝(こて)で仕上げました。一般的に良く見かける、タイルや石柄のサイデイングにはとても抵抗があって、塗り壁にこだわるのです。塗り壁の良いところは、将来、タイル張りや、サイデイングに替えることが出来ることです。サイデイングだと継目や、開口部周りの隙間をコーキングで隙間を埋めるわけですが、これも、10年以上すると劣化して、打ち替える必要があるます。
また、汚れた場合は、タイル柄など目地は最初のように色を変えて塗ることができません。どちらにしても、タイルや石に模したもので、本物でないのが好きになれない理由です。左官は割れるとか再塗装に費用がかかるとか言われますが、施工をきっちりすれば、ひび割れも起きません。最近では、光合成によって汚れを防止する塗料もあるので、施工の段階で考えてみるのも良いと思います。
建物は完成したので、建物の雰囲気を生かす外構を設計中です。盆明けには着工する予定です。これが完成して始めて建物の完成です。建物と外構は料理に似ていると思います。どんな高価なステーキも盛りつける器と回りに盛り付けるものに寄ってまるで見栄えが変わるものです。プロの料理人は、料理を作る前から器や盛り付けを考えて料理に取り掛かるはずです。
私も、建物の設計を始まる段階で、道路から玄関へのアプローチや植栽によって建物がどう見えるか十分検討してから、玄関の位置や外観のデザインや色を決めます。だから外構工事は、とても大切でまた楽しいものです。建物と外構の大きな違いは、植栽は時間と共に成長して行くので、3年後、10年後の姿を想像する楽しみがあります。だから、外構工事は最初から完成させるのではなく、数年後の姿を想像して植栽を計画すると費用も安く抑えることが出来ます。参考にして下さい。

↓
和風を意識した外観、ガルバニューム鋼板の屋根にソーラーパネルが調和している。

↓
切り妻屋根の外壁に木の格子で和風を意識している。入母屋風の下屋をリビングの前に設けて縁側のようにして来客を迎える事ができる。

↓
玄関を入ると正面に木製の階段が見える。

↓
リビングは、屋根勾配を利用した吹き抜けのような高い天井が気持ち良い。

↓
和室の床の間には、仏壇を置くスペースを確保した。
スポンサーサイト
最近のコメント