2009年09月29日 08:29
シルバーウイークの過ごし方
今年、9月の連休は、土曜日から数えると5連休になる。この休みの間に敬老の日を含むので、5月の連休に対抗してシルバーウイークと言うそうだが、来年は飛び石連休になるので何と呼ぶのだろう。さて、我が家は、家内が母親の病気見舞いの為にこの連休中に帰省。母は尿道結石だそうで、命には別状は無いそうだが、これがかなりの苦痛を伴うらしい。
8月の盆休みには、結石のことは解っていたので精密検査をこの9月連休に予定して実家に里帰り。残された、長男と黒しばの小次郎と三人でお留守番。次男は、連休中も仕事だと言って帰ってこない。長男は、連休中に、友達と野球だ、バーベキューだと、ほとんど家にいない。しかし、家内がいない時は、マメに食事の用意とか、洗濯をしてから外出するので助かっている。
残された、一人と一匹は餓死しないように、連休前に食糧の買い出しをして、万全の準備をしておいた。そして、この連休は、自宅にこもって日頃出来ないことをやろうと、以前から企てていたことがある。一つは、最近はまっている「佐江衆一」の本を2冊読むこと。彼は、1934年浅草の生まれ。50歳から剣道を始めた体験を生かして書いた、「剣と禅のこころ」と言う著書に出合ってから、ここのところ手当たり次第に彼の作品を読んでいるのだが、何せ古い著者が多いものだから、市立図書館で借りて読んでいる。
しかし、図書館は、便利な反面、返却期間が2週間と短いのが難点だ。欲張って数冊借りてきても読み終えない事もある。彼の著書の中でも、江戸時代の職人の生活を描いたものに興味を引かれる。彼の作品は、どれもよく専門的に調査した上で書かれていて、職人たちの生活している様子が手に取るように目に浮かぶ。その表現力と流れるような文体は、読んでいるうちに自分もその場に居るような錯覚に陥りそうだ。 「江戸職人奇談」は、その中でも秀逸な作品だと思う。
それと、もう一つは、アメリカのTVドラマシリーズの「プリズンブレーク」シーズンⅣを全巻DVDで見ることだ。その間に、小次郎の散歩と剣道の稽古がある。連休の中日には、先月完成した家の新築祝いに招待されているので、午後から出かけることになっている。ここで最大の問題は、小次郎の散歩。日ごろは、家内にお任せで、朝は7時ころに出かけ、夕方は5時頃に小次郎の彼女とお散歩が日課になっている。
日ごろは、デッキとリビングが、彼のテリトリーで夜はリビングのケージの中で寝ている。この休みの間は、流石に7時起きは気が重い。小次郎は、7時前に確実に二階に上がってきてドア開けろと前足でノックして起こそうとする。犬の体内時計は、かなり正確かなものがあって時折感心させられる。聞こえないふりをして、無視していると悲しそうな鼻声で鳴くので、仕方なく起きるのだが、そこで散歩に行くと休みの間小次郎のペースになると思い、心を鬼にして狸寝入り。(本当はただ朝寝坊したいだけ)
すると、敵もさる者、そんなことぐらいではあきらめはしない。枕元に来ると、布団の中に顔を入れて、枕を引っ張って起こそうとする。こちらは取られまいと攻防が5分ほど続く。最後は諦めてベッドの側で主人が起きるのを時々薄眼を開けて寝て待っているいる。それから、8時過ぎに起きて散歩に出かける。しかし、家内がいないとどこか元気がなくて、食欲もない。家内も心配なのか電話で小次郎の様子を聞いてくる。食欲のない話をすると満更でもない様子。小次郎が来る前は、犬など飼いたくないと言っていたとは、今では想像も出来ない豹変ぶり。これは、ありがたい誤算で、「出来るだけ散歩に連れて行く」と言った約束も反故同然になっている。
そして、連休中は、小次郎の散歩以外、日中はひたすら読書。夕方は、剣道の稽古で唯一の外出。秋の日は、つるべ落としとはよく言ったもので、日の暮れるのがいつの間にか早くなっていた。夜は、ビール片手に、「プリズンブレーク」の鑑賞会、側では小次郎が退屈そうに寝そべっている。部屋の中には、ゆったりとした時間が過ぎて行く。そして、こんな一時の小さな幸せが、とてつもなく贅沢な事のように感じられる。
そう言う訳で、このシルバーウイークはやりたいことの80パーセントはクリヤーした。これも小次郎がいるからだこそと思う。しかし、彼には、自分の運命を選択することも出来ないし、推測することも出来ない。幸せの鍵は、こちらの手の中にある。小次郎とは、何かの縁で出会ったのだから、これからも大切にしてあげたいと思う。
今年、9月の連休は、土曜日から数えると5連休になる。この休みの間に敬老の日を含むので、5月の連休に対抗してシルバーウイークと言うそうだが、来年は飛び石連休になるので何と呼ぶのだろう。さて、我が家は、家内が母親の病気見舞いの為にこの連休中に帰省。母は尿道結石だそうで、命には別状は無いそうだが、これがかなりの苦痛を伴うらしい。
8月の盆休みには、結石のことは解っていたので精密検査をこの9月連休に予定して実家に里帰り。残された、長男と黒しばの小次郎と三人でお留守番。次男は、連休中も仕事だと言って帰ってこない。長男は、連休中に、友達と野球だ、バーベキューだと、ほとんど家にいない。しかし、家内がいない時は、マメに食事の用意とか、洗濯をしてから外出するので助かっている。
残された、一人と一匹は餓死しないように、連休前に食糧の買い出しをして、万全の準備をしておいた。そして、この連休は、自宅にこもって日頃出来ないことをやろうと、以前から企てていたことがある。一つは、最近はまっている「佐江衆一」の本を2冊読むこと。彼は、1934年浅草の生まれ。50歳から剣道を始めた体験を生かして書いた、「剣と禅のこころ」と言う著書に出合ってから、ここのところ手当たり次第に彼の作品を読んでいるのだが、何せ古い著者が多いものだから、市立図書館で借りて読んでいる。
しかし、図書館は、便利な反面、返却期間が2週間と短いのが難点だ。欲張って数冊借りてきても読み終えない事もある。彼の著書の中でも、江戸時代の職人の生活を描いたものに興味を引かれる。彼の作品は、どれもよく専門的に調査した上で書かれていて、職人たちの生活している様子が手に取るように目に浮かぶ。その表現力と流れるような文体は、読んでいるうちに自分もその場に居るような錯覚に陥りそうだ。 「江戸職人奇談」は、その中でも秀逸な作品だと思う。
それと、もう一つは、アメリカのTVドラマシリーズの「プリズンブレーク」シーズンⅣを全巻DVDで見ることだ。その間に、小次郎の散歩と剣道の稽古がある。連休の中日には、先月完成した家の新築祝いに招待されているので、午後から出かけることになっている。ここで最大の問題は、小次郎の散歩。日ごろは、家内にお任せで、朝は7時ころに出かけ、夕方は5時頃に小次郎の彼女とお散歩が日課になっている。
日ごろは、デッキとリビングが、彼のテリトリーで夜はリビングのケージの中で寝ている。この休みの間は、流石に7時起きは気が重い。小次郎は、7時前に確実に二階に上がってきてドア開けろと前足でノックして起こそうとする。犬の体内時計は、かなり正確かなものがあって時折感心させられる。聞こえないふりをして、無視していると悲しそうな鼻声で鳴くので、仕方なく起きるのだが、そこで散歩に行くと休みの間小次郎のペースになると思い、心を鬼にして狸寝入り。(本当はただ朝寝坊したいだけ)
すると、敵もさる者、そんなことぐらいではあきらめはしない。枕元に来ると、布団の中に顔を入れて、枕を引っ張って起こそうとする。こちらは取られまいと攻防が5分ほど続く。最後は諦めてベッドの側で主人が起きるのを時々薄眼を開けて寝て待っているいる。それから、8時過ぎに起きて散歩に出かける。しかし、家内がいないとどこか元気がなくて、食欲もない。家内も心配なのか電話で小次郎の様子を聞いてくる。食欲のない話をすると満更でもない様子。小次郎が来る前は、犬など飼いたくないと言っていたとは、今では想像も出来ない豹変ぶり。これは、ありがたい誤算で、「出来るだけ散歩に連れて行く」と言った約束も反故同然になっている。
そして、連休中は、小次郎の散歩以外、日中はひたすら読書。夕方は、剣道の稽古で唯一の外出。秋の日は、つるべ落としとはよく言ったもので、日の暮れるのがいつの間にか早くなっていた。夜は、ビール片手に、「プリズンブレーク」の鑑賞会、側では小次郎が退屈そうに寝そべっている。部屋の中には、ゆったりとした時間が過ぎて行く。そして、こんな一時の小さな幸せが、とてつもなく贅沢な事のように感じられる。
そう言う訳で、このシルバーウイークはやりたいことの80パーセントはクリヤーした。これも小次郎がいるからだこそと思う。しかし、彼には、自分の運命を選択することも出来ないし、推測することも出来ない。幸せの鍵は、こちらの手の中にある。小次郎とは、何かの縁で出会ったのだから、これからも大切にしてあげたいと思う。
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