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新和風住宅モデルハウスの完成

2010年07月28日 19:16

暑中見舞い

 この数日、昼間は35度を超える猛暑日が続き、外に出るのもためらわれる今日この頃、皆様にはお変わりありませんか、改めて「暑中お見舞い申し上げます」。

先日まで、タイプの異なる建物を4棟工事していて、先日それぞれの引き渡しが終わって少しホットしているとこです。この2カ月、忙しさにかまけてすっかりブログを書くのをご無沙汰してしまった。改めて、何事も継続することは簡単でないと痛感します。特に、ブログを書くときは、原稿用紙6,7枚書かないと書いた気がしないものだから、これから書くぞと、自分に気合を入れないとなかなか書けない。

 さて先日、今年で3歳になる小次郎の誕生会で、久しぶりに飼い主の仲間にお会いしたのだが、例年の様に皆で得意の料理を持ち寄って食事会、基本的に人間が楽しんでいると言った方が正しい。犬たちには特製の誕生ケーキをプレゼントしてご馳走したので、それなりに喜んでいたようだ。途中、小次郎のリードが外れて、近くにいた兄弟犬のシロ君と取っ組み合いのけんかになって、慌てて仲裁に入る場面もあった。
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飼い主さんたちの食事会
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今年も恒例の、柴犬とその家族の記念写真
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ご主人の合図で一回転する芸を披露するシロ君、兄弟犬の中で一番の芸達者

 柴犬は、闘争本能が激しく一歳の誕生日のころからオス同士は、かなり激しく威嚇し合って、兄弟仲良くなどと言う風景は望むべきも無い。その日、七月四日、大網で完成した和風のモデルハウスがオープンしたので、誕生会の帰りに寄ってみた。夕方の五時近くに到着したのだが、来客で賑わっていてホッとした。朝から20組ほどが来訪され評判も上々だとのこと、設計者としては、お客様の評価も気になるところだがまずまず一安心と言ったところだ。
 
 このモデルハウスは、昨年から付き合い始めた、千葉の東金を中心として分譲住宅を手掛けるナミカワ不動産販売が、大網駅近くで新たにハウジング.ロケーションと言う子会社を設立した。その会社の販売拡大のために、今年の始めモデルハウスを造りたいとの相談を受けた。

 敷地は、約100坪。前面の4車線ある広い道路から2メーターほど上がっていて、間口に比べて敷地の奥行きが4倍ほどある南北に長い長方形の敷地だ。プランを考える場合、敷地の高低差と道路の関係は非常に大切である。玄関までのアプローチをどうするか、平らな時以上に階段などで広さを必要とする。
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モデルハウスのアプローチの外観、道路から敷地が高いことが解ると思う
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道路の反対側からみると敷地の高低差利用したビルトインのガレージが見える
 オーナーから建物に対する特別な要望は無く、お任せしますとのことだったので、最近考えている新和風住宅をテーマに設計を進めた。屋根は建物のイメージを決める大切な要素だ。和風と言えば瓦屋根やコケラ葺の屋根を想像すると思うが、どんな素材にも長所欠点があって、瓦屋根の耐久性を長所とするなら、その重さが欠点となって、頭でっかちで重い建物は地震に対して弱い。

 材料は時代とともに変化し、そこには経済性と言った厳しい条件が付きつけられる。従って、経済性とは何かを追及すると値段と耐久性の比較だと思う。値段が安くて、長持ちするのが良いと思うが、建築においてはそこに施工性の良さ。すなわち、職人さんが工事をしやすいと言うことも大切な要素となる。以前も触れたことがあるアルミの合金で出来ているガルバニューム鋼板が、この条件を満たす材料の一つとして上げられる。
 
 和風だからと言って、短絡的に瓦を使うことはない。瓦屋根は遠くからみると、晴れた日には銀色に輝いて見える。曇った日には、曇り空に溶け込むように屋根の形さえ霞んで見える。私の住む近郊の農家には、里山という田んぼの周辺に小高い雑木林がある。もとはと言えば、原野に雑木林があって、その間の比較的平らな部分を開墾して田んぼや畑にしたものだ。

 たいての部落は、北風を防ぐために里山を北に背負って家を建て、その庭先の前方に畑や田んぼが広がっている。瓦屋根や茅葺屋根は、里山のみどりに良く似合う。その点、ガルバの屋根は、遠くからみると銀色に輝いて、見ようによっては瓦屋根にも見える。日本の家は、古来より夏の蒸し暑さを考慮して家が建てられた。それには、茅葺屋根が最適だったと思う。

 50センチもある茅葺屋根は、夏の熱さや冬の寒さをしのぐ最適の断熱材であった。農家の間取りは、大黒柱と呼ばれる太い柱を家の中心に据え、田の字のプランで、各部屋はふすまや障子で区切り、祝い事など大人数で使用する場合は、建具を外し一部屋で使用する柔軟性があった。

 今回のモデルハウスのプランでは、大きな農家の間取りを現代のプランとして表現してみた。このプランの最大の特徴は、リビングの吹き抜けを囲むように各部屋を配置し、どこにいても、お互いの気配を感じられるようにした。玄関ホールとリビング、二階の階段ホールと吹き抜けなどの間仕切りは夏、冬の空調の効率を考慮して、天井までの引き戸で間仕切つった。
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風呂場のコーナー窓から見る坪庭の景色
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階段の途中の踊り場から見た坪庭
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二階の階段ホールから見る坪庭、階段を上がりながら違う角度から見える坪庭が楽しめる

 普段はオープンにして各部屋の区切りを無くし、視覚的にも広く感じるようにした。風呂場は、このプランでは特に浴室と言うより風呂場と呼べる空間を意識して造った。壁には、水に強くて木の香りの良いヒバを使用し、床は石を模した大判のタイルに湿式の床暖房組み込み、窓から坪庭が良く見えるように隅の柱を取ってガラスのコーナー窓にした。

 この庭は、玄関から入った階段の正面の庭と兼用している。階段の踊り場や、二階のホールから見る景色は、角度を変えるとまた違う風景を見せてくれる。当初の敷地は100坪だったのだが、この建物と庭の関係からすると、手狭なため東に50坪足してその敷地を和風庭園として庭石や成木を配置した。その庭は、建物を回遊しながら楽しめるようになった。
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道路から見ると庭木の間から、ガルバニューム鋼板の屋根が見える。屋根には、ソーラーパネルを設置してソーラー発電で省エネも考慮している
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二階のバルコニーから庭の一部を見る
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リビングの前の壁で囲われたウッドデッキ、外のリビングとして設計した。デッキから玄関を見ると、玄関ポーチの木製の格子戸が見える。この戸は、外部から人が直接入ってこれないと同時に視覚的には、格子戸を通して庭へ続く広がりを感じることが出来る
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デッキの入口から見た玄関ポーチ。ポーチの木製の格子戸は開閉が可能で日頃は閉めて置く
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↑デッキから庭を見る

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リビングから見上げた吹き抜けの梁と天井。天井には扇風機をつけて、夏、冬は、空調の補助として使用する
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二階の廊下は吹き抜けを取り囲むように配置されていて、どこからでも人の気配を感じることが出来る
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特別にオーダーした米松の玄関ドアは、普通なら天井まで届く高さがあるが玄関ポーチも吹き抜けていて、ドアの両サイドは、はめ殺し強化ガラスに挟まれて解放的な入口とした

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リビングから見た玄関、玄関ホールと区切る間仕切りを兼ねた吊り戸が見える
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対面カウンターから見たキッチン
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琉球タタミと吊り押入れの、市松柄のふすまで少し遊び心を表現してみた

今回のモデルハウスは、敷地の限られた住宅展示場には出来ない事に挑戦してみた。このモデルハウスは、現地へ来て体感してもらって始めて納得してもらえるのではないかと思う。近くに来ることがあれば、是非お立ち寄りください。ちなみに毎水曜日は、休館日なのでご注意ください。
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