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ふるさと再生計画その(3)

2011年05月09日 14:53

 「ふるさと再生計画」と銘打った小さなプロジェクトも、東日本大震災と言う、未曾有の災害が起きて、一時はどうなる事かと気を揉んでいたのだが、幸いなことに当初の、予定より2週間遅れでこの連休に完成した。
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玄関脇の廊下から玄関を見たところ
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上がり框と式台はヒノキの無垢材に交換、囲炉裏の間は、畳の部屋をヒノキの床に交換してリビングとの段差を無くし使い勝手を良くした。
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玄関上がり框から、囲炉裏の間を見る

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囲炉裏の間の天井。昔の煤で黒くなった梁を天井をはがして、今回の改装で見せるようにした。

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同じく囲炉裏の間の天井。照明器具は、黒い梁とマッチするように提灯の灯りにした。
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囲炉裏の間から二間続きの和室とその前の広縁を見る。今回の改装で畳の交換、建具の張替、広縁の床をヒノキの床に張り替えて、その他壁天井は水洗いした。
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広縁の付き当たりの壁は、今回、耐震性を考慮して、既存では柱だけだったのを、コーナー両サイドに1,8mの壁を新しく設けた。これが今回の地震に効果を発揮した。

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今回の改装でキッチンは対面カウンターに交換。風呂は1坪のユニットバスに、トイレの便器もウォシュレットに交換した。

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リビングから囲炉裏の間を通して和室の続き間を見る。囲炉裏の間は、昔、ここに囲炉裏があったのだが、床の傷みが激しいので撤去した。使い勝手を考えると座卓式の囲炉裏が良いだろうと思い、冬までに囲炉裏を手配する事にしている。

 現地「いわき市」は、放射能汚染と風評被害と、連日続く余震に怯える毎日で、気の休まる時が無いようだ。4月16日現地を訪れた時は、市内のサクラが満開だった。現地の庭に咲く枝垂れ桜は、まだつぼみを残して一分咲きだった。しかし、今回訪れたときには、花も散って新緑の葉サクラになっていた。周囲の里山も新緑に包まれてさわやかな五月の風が吹いていた。

 この地を初めて訪れたのは昨年の12月、周囲の里山は冬枯れの立木で一色だった。しかし、師走の福島は、雪の積もった冬景色を想像していたのだが、雪も無く思ったほど寒くなかった。それは「いわきの沖」に暖流が流れ、北から下ってくる親潮がこの沖でぶつかって大変良い漁場をつくっている事を後で知った。その日は、近くの観光センターの魚市場で魚を買って帰った。その時あの大震災が来ることを誰が予想しただろうか。

 地震後、TVのニュースでその魚市場が建物だけを残して全て津波にさらわれた様子を見ても実感がわかなかった。その後起きた原発の事故は、目に見えない恐怖が住民の生活を脅かしている。この状態がどこまで続くのか、被害の拡大は無いのか、もし巨大な余震が襲って来たらどうなるのか、色々と想像するとやりきれない思いがする。この地震は、これからのエネルギー政策に根本的な政策の転換を迫る契機となるのではないか、また、なって欲しいと願う。

 福島原発の事故以降、世界の反応をTVニュースや新聞などで見ると、これからの世界中のエネルギー政策にも一石を投じる事になったようだ。この機会に、私達の世代は、世界のエネルギー政策の動向を注視し、次の世代にもっとも良い方法を残す責任があると思う。

 イギリスでは、原子力に代わるエネルギーとして今後20年で風力発電に変えて行く方針だそうで、これは、福島原発事故以前に国の方針として決めていたようだ。また、火山国のイタリアでは、1913年に世界で初めて地熱発電が開始され現在世界20カ国で約800万kwが発電されている。今後も地熱発電が積極的に進められそうだ。日本でも東北、九州やその他の18か所で地熱発電が行われ合計で約53万kw、福島原発一基分に相当する。

 初期コストとランニングコスト(運転、維持する為のコスト)の面で原発が経済的との理由で採用されて来たのだが、これは、安全であることを大前提としている。今回の事故以降、当事者の東電や、その廻りのお抱え学者は、想定外と言う言葉を多用して責任逃れをしているようだが、これまでの政府と現在の政府を含め、関係者全ての対応を見ていると無為、無策、無能であることが証明された。

 これほどの危機は、戦争にも匹敵するが、これまでなんら危機管理がなされていなかった事に、この国の姿が浮き彫りになって空恐ろしい気がする。これを機会に今から直ぐに、本当の危機に対して準備するべきだと思う。そして、原発事故が起きた最初からの対応を見ていると、全て対策が後手に回り、行き当たりバッタリの対応で、造られた安全神話を基に、本当の危機管理がなされて居なかった事が露呈された。また、放射能への対策が自衛隊を含めてなされていないことがより深刻な問題である。

 第二次大戦後、非核三原則を始め、核に対してはタブーとして、国民も議論してこなかったツケが今出て来たと思う。これからでも遅くない科学者も核をタブーとせず真剣に取り組んでもらいたい。核問題イコール戦争などと言わず、また、今すぐ原発を無くす事は現実的ではないのだから、想定外の事態に備えて今こそ科学大国と言う「張り子のトラ」から、実態のある科学大国へと変身して欲しい。

 このまま何もしないで、第二次大戦中と同じ「神国と神風」と言う非科学的な妄想に頼る愚は二度と犯して欲しくない。科学者に勇気とプライドがあるならば、今こそ真の科学の底力を見せて欲しい。それにしても、この困難な時に政治家の姿が見えてこない。この期に及んで権力争いの方が全てに優先するようだ。

 政治家のレベルはその国民のレベルだそうだが、そう言われない様にするためにも、一人ひとりがこの国の政治に対して関心を持って、問題提起すべきだろうと思う。一方では、被災地の人たちの事を思うと直接力になれないかもしれないが、日々の生活の中で被災地の人達に思いを寄せて、何か出来る事はないか考える事、そして、出来る事は直ぐ実行するよう心がけたいと思う。
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