2011年08月19日 17:51
盆休み、家内の実家がある兵庫県に帰省した。13日、午前中は、まだ東名高速が渋滞しているとのニュースを見て、自宅を出る時間をずらして11時に出発した。首都高速も大した渋滞も無く都心を通りぬけた。家内と黒芝の小次郎、運転は私の二人と一匹の東海道を下るドライブとなった。江戸時代は、徒歩で旅をした事を思うと、自動車での渋滞などなんて事は無いのだが、便利さに慣れてしまった現代人は、数時間の渋滞も耐えられないほど、こらえ性が無くなっている。
渋谷方面から東名高速に乗ったのだが、途中、2回ほど休憩をとって、それでも順調に走って浜名湖PAに17時頃に着いた。そこで休憩をとって、出ようとして渋滞情報を見ると、岡崎まで事故渋滞で2時間はかかるとの表示を見てふと魔が射した。どうせ渋滞するのなら、国道一号線、昔の東海道を下るのも悪くないと思って、三ケ日で降りて、豊橋から名古屋を目指した。これがとんでもない失敗で、国道が渋滞していて名古屋に着いたのが21時過ぎ、名古屋から名阪高速に乗って、やっとの思いで実家に着いたのが23時。
3時間は余分に廻り道をしたが後の祭り。渋滞しても我慢して高速で行くべきだと思い知った一日だった。お盆休みの16日、地元習志野高校が甲子園で3回戦を戦う事になった。その日の第一試合、8時に開始するので朝6時半に実家を出た。阪急、阪神電車と乗り継いで8時前に甲子園に着いたのだが、もうすでに内野席は満席で、アルプス席を買ったのだが、観客席としては、見づらいので無料の外野席の左中間スタンドの中ごろにようやく空席をみつけて席を取った。
夏の甲子園は快晴で日差しは強く、浜風は吹いているのだが、コンクリートの床の照り返しと満席の人の熱気で40度はあるのではないかと思うほどに暑い。外野席からホーム方向を見ると外野の緑の芝生と内野の黒い土のグラウンドにアイボリーと白のユニホームが躍動していた。試合は、緊迫の接戦で手に汗握る戦い。一球ごとに溜息と歓声が交互に上がり、目の前では野外の青春ドラマ、白球を追う高校生の姿に時間を忘れて声援を送った。
幸い、習志野高が好投手を擁する金沢高校を2対1で下して接戦をものにしたのだが、試合終了後、両チームに満員の観客席から大きな拍手が送られた。私も、目一杯拍手をしながら目頭が熱くなってこみあげてくるものがあった。それは青春に対する感動か、それとも惜別か。外野席の周りは、両チームの好プレーに拍手を送る、高校野球を本当に愛し、楽しむ子供ずれの夫婦や若いカップルであふれていた。これはまさしく、長い歴史に育まれた関西の文化だと思った。
余談だが、翌日千葉に帰ってくる途中、琵琶湖が見える大津PAで休憩をとっていると、昨日、習志野に敗れた金沢高校野球部のバスが学校に帰る途中、休憩をとるために停車していて、バスから野球部の部員が下りて来た。直近で見ると体は大きいが日焼けした顔にはまだ童顔が残っている。心の中で思わず「お疲れ様、来年も頑張って甲子園に帰っておいで」とつぶやいた。
決勝戦まであと一試合、習志野を破った日大三校と光星学園、投打にバランスが取れた実力がある両チームだと思う。ここまで来たことが奇跡に近い、それぞれの持てる力を発揮して、悔いの残らない熱戦を期待している。高校野球が終わると夏の終わりも早い。

↑
夏の甲子園。緑の芝生と黒い土のグラウンドの対比が美しい

↑
3塁側アルプススタンド。自慢のブラスバンドの応援はド迫力。少し相手側の応援席がかわいそう
渋谷方面から東名高速に乗ったのだが、途中、2回ほど休憩をとって、それでも順調に走って浜名湖PAに17時頃に着いた。そこで休憩をとって、出ようとして渋滞情報を見ると、岡崎まで事故渋滞で2時間はかかるとの表示を見てふと魔が射した。どうせ渋滞するのなら、国道一号線、昔の東海道を下るのも悪くないと思って、三ケ日で降りて、豊橋から名古屋を目指した。これがとんでもない失敗で、国道が渋滞していて名古屋に着いたのが21時過ぎ、名古屋から名阪高速に乗って、やっとの思いで実家に着いたのが23時。
3時間は余分に廻り道をしたが後の祭り。渋滞しても我慢して高速で行くべきだと思い知った一日だった。お盆休みの16日、地元習志野高校が甲子園で3回戦を戦う事になった。その日の第一試合、8時に開始するので朝6時半に実家を出た。阪急、阪神電車と乗り継いで8時前に甲子園に着いたのだが、もうすでに内野席は満席で、アルプス席を買ったのだが、観客席としては、見づらいので無料の外野席の左中間スタンドの中ごろにようやく空席をみつけて席を取った。
夏の甲子園は快晴で日差しは強く、浜風は吹いているのだが、コンクリートの床の照り返しと満席の人の熱気で40度はあるのではないかと思うほどに暑い。外野席からホーム方向を見ると外野の緑の芝生と内野の黒い土のグラウンドにアイボリーと白のユニホームが躍動していた。試合は、緊迫の接戦で手に汗握る戦い。一球ごとに溜息と歓声が交互に上がり、目の前では野外の青春ドラマ、白球を追う高校生の姿に時間を忘れて声援を送った。
幸い、習志野高が好投手を擁する金沢高校を2対1で下して接戦をものにしたのだが、試合終了後、両チームに満員の観客席から大きな拍手が送られた。私も、目一杯拍手をしながら目頭が熱くなってこみあげてくるものがあった。それは青春に対する感動か、それとも惜別か。外野席の周りは、両チームの好プレーに拍手を送る、高校野球を本当に愛し、楽しむ子供ずれの夫婦や若いカップルであふれていた。これはまさしく、長い歴史に育まれた関西の文化だと思った。
余談だが、翌日千葉に帰ってくる途中、琵琶湖が見える大津PAで休憩をとっていると、昨日、習志野に敗れた金沢高校野球部のバスが学校に帰る途中、休憩をとるために停車していて、バスから野球部の部員が下りて来た。直近で見ると体は大きいが日焼けした顔にはまだ童顔が残っている。心の中で思わず「お疲れ様、来年も頑張って甲子園に帰っておいで」とつぶやいた。
決勝戦まであと一試合、習志野を破った日大三校と光星学園、投打にバランスが取れた実力がある両チームだと思う。ここまで来たことが奇跡に近い、それぞれの持てる力を発揮して、悔いの残らない熱戦を期待している。高校野球が終わると夏の終わりも早い。

↑
夏の甲子園。緑の芝生と黒い土のグラウンドの対比が美しい

↑
3塁側アルプススタンド。自慢のブラスバンドの応援はド迫力。少し相手側の応援席がかわいそう
スポンサーサイト
最近のコメント